個人によって抱えている事情が違うので一概には言えませんが、
家が欲しい、家を建てたい。
家づくりを考える人は「部屋が足りない」、「部屋が狭い」「リフォームするくらいなら新築かも」、「親の土地で二世帯で」など、様々な動機から「家が欲しい」と思い始めます。
ですが、その次に考えるのは「はたして今、自分が家を建てるのに本当にいい時期なのだろうか?」ということです。
仕事のこと、お金のこと、家族のこと、考えれば考えるほど、わからなくなってくるものです。
ですが、私は「子育て世代の方」には、今こそ建てて欲しいと思っています。
子育て世代は、年齢的にもまだ若く収入も多くない上、貯金も充分なく、子どもが生まれたことでの出費もかさむ頃です。とても家づくりどころではないかもしれませんが、その年代だからこそ、家を手に入れてほしいのです。
人が親として、小さな子どもを育て一緒に暮らすのはほんの15年ほど。
そのわずかな期間が実は人生の中でももっとも輝かしい充実した時間だと気づくのは、子どもがおおきくなってからのこと。
その大切な期間、まわりの住人に気を使って「走ってはダメ!」「夜足音を立ててはダメ!」
「ボールをついたらダメ!」と小言を言ってばかりでは、とても残念です。
子どもが元気に過ごせて、ボールでもなんでも思いっきり遊べる空間を提供してあげることが、子どもにとっても親にとってもとても大切なことだと思うのです。そのためには家を、誰に気兼ねすることもなく暮らせる家を建ててほしい。
余裕がないからと、はじめからあきらめないでください。今の収入に合わせた無理のない家づくりも実現可能なのですから。
そもそも、家は若いうちに建てるほうが絶対に有利です。まず、ローンの限界を考えましょう。
住宅ローンというと、30年、35年など長期間が当たり前ですが、
40歳で35年ローンを組むと払い終わるのは75歳です。はたして、その歳まで働いているのでしょうか。
また、多くの人が60歳くらいで定年を迎える中パートの仕事や年金でローンを払っていけるでしょうか・・・。
実際のところ、ローンの返済の年齢的なリミットは、60歳だと考えるべきだと思います。
30年ローンを組むなら30歳でスタートするのが理想です。
逆を言うと、30歳で住宅ローンを組めば、例え30年ローンを組んでも余裕をもって返し終えることができるのです。
もうすぐ40歳の方。大丈夫、ローンを20年にしましょう。
20年ローンで借りられる予算内で家を建てればいいのですから。
また、不況の今だからこそ買い時です。景気が悪い時代に家なんて・・・、そう思われるかもしれませんが、
こんな時だからこそ、実は家を建てるのに有利な条件がそろっているのです。
なぜなら、不況になると、金利も土地も下がるからです。 そして、今は金利も土地も下がりきっています。
住宅ローンを組むにあたっては、特に金利は重要な要素です。
金利がこれ以上下がらないとは断言できませんが、もし近い将来金利が1%でも上がったら、その差額は想像以上のものです。
例えば・・・
金利が1%違うだけで、400万円近く余分に支払わなければいけなくなるのです。
また、住宅ローン減税の延長など、景気回復をねらった政府の住宅ローン減税も後押しをしてくれる状況です。
これから収入が増えていくとは限りませんし、年齢が上がると借りられる金額も少なくなっていきます。
とりあえず安定した収入があるならば、今は「借り時」であり、建て時なのです。
人それぞれに家づくりのタイミングがあると思いますが、前述のとおり、時期的には今が建て時です。
とはいえ、家づくりの計画はしっかりとしておいてから動かなくてはいけません。